今日はリカの誕生日、リカは結局誕生日だって、俺達に話さなかった

アキラがメッセージを送った
[お昼食べたら、迎えに行く、ライトと3人で出かけよう]

「タクシー呼ぼう、荷物増えるし」
アキラがそう言って
リカをタクシーで迎えに行って
ショッピングモールに行った
リカは
「わー、私モールに来たの久しぶりだよー」

「リカ!これから夏になるし
デートの機会も増えるから
デート着と靴とバックを買うよ」
「え?」
「いいから、今日リカは俺の言いなりね。ライトは荷物持ちな」
「なんだよ」
でも、わかるよアキラそうでもしないと、リカは遠慮して、何も買わない

「はい、ついた、この店、予約しといたから」
「え?洋服屋さんに予約?」

「アキラくんいらっしゃい、
この子がリカちゃんね。
任せて、リカちゃんこっち来て」

私は店のおねいさんにつれられて
試着室の方へ向かった
何種類も、洋服が用意してあった
「アキラくんからリクエスト
ドライブデート用
ディナー用
カジュアル用、
海用と、水着
ほら、着て来て」

私は服を渡され試着室に
こんな服着たことがない、
ふんわりワンピ、

「リカちゃん、着た?そしたらこの靴履いてね」
私は靴を履いて出た。

「アキラくん、どう?」

アキラとライトが見にきた。
「可愛いじゃん」
「うん、いいね、決定!次」

「はいはい、リカちゃん次ね」
私は着せ替え人形みたいに服をきた
アキラが、決定とゆうと、その服は
箱に入れられてリボンがかけられた。

「水着?」
「そう、試着しないと、細かい所わからないし。
アキラくんが黒ってゆうから
ラッシュガードもあるから
安心して、はい、着て来て」

私は目が周りそうだった

「ちょっとアキラくん?」
アキラとライトが来た
恥ずかしい

「この子スタイルいいのね?モデルさん?」
「普通の女子高生だよ」
「あら、もったいない」
「水着、決定」
俺はアキラがリクエストしておいた
服を次つぎに着るリカを見た
可愛かった、服はもちろん似合ってたけど、初めて着るいつもと違う服に
恥ずかしいそうにしていて
だけど嬉しいそうで、やっぱ女の子だなと、思った、

「荷物、宅配よろしく」
「え?届くの?」
「ん?届くよ」
「いやー、住む世界が違うわ」
改めて店内を見ると
デニムを履いたモデルさん達が壁に映ってる。真ん中はアキラだった

「あ、アキラ」
「あー、俺このブランドの契約モデル」と。
私は目が回った。

「リカ?平気?」
「だめ。喉乾いた」

「よし、カフェ」

私達3人はカフェに入った。
「リカ何?」
「えっとえっと」
初めて見た、ホワイトモカだって

「あれ、あれがいい」
「分かった」
「ライトと先、席座ってて」

「リカ、行くよ」
アキラもライトも慣れてるな。
スマートでかっこいい

「はい、お待たせ」
「可愛い、真っ白、冷たい、美味しい
ありがとう」
リカはまた、首を少し傾けた。
アキラはそんなリカを嬉しそうに見てた。

「キッチン用品買いに行くか?」
「うんうん」
リカは喜んだ
「あ、あとリカ、生理用品買っておこういつも、困るだろ?」
リカは、恥ずかしいそうにして
「うん、助かるありがとう」と
しかし、アキラはサラッと言うな
やっぱりかっこいい
アキラは次からつぎへ日用品を買った

「リカ、キッチン用品何がいい」
リカはあれこれ買った。
アキラは2個づつ買った。
消耗品は、特にたくさん買いだめした。
「ミキサー!!スムージー作りたい」
「あ、俺もスムージーのみたい」
「凍った果物と野菜と生クリーム!」
と、リカは嬉しいそうだ

大量の荷物を持ってタクシーで帰宅さした。
家には、俺が注文しておいたケーキがある。
そして、花瓶に赤い薔薇がたくさん。

「リカ、はい」
私はアイマスクをされた

「いいから、そのまま、ソファーに
座ってて」

「あの、なんか、怖いんですけど」
そんな事をぶつくさ言ってるリカ

小さな間接照明だけつけて
ケーキに、ローソクを立てて
火を付けた。
「リカ、外していいよー」

「あ、うん」

「誕生日おめでとうー」
「誕生日おめでとうー」

リカは少し黙ると、涙目になり
「うそ?ありがとうー」と言った
俺達は男2人でハッピーバースデーを
歌った。

「おめでとうー」
「さあ、けして」
「う、うん」
涙声で返事をしたりリカ

「ふー、ふー」
アキラは、フーフーしているリカを
ポラで撮った。

「おめでとう」
アキラがリカに抱きついた
「おめでとう」
俺も思わず抱きついた。
リカは俺達の腕をぎゅっと握り
「本当にありがとう、誕生日知ってたの?」

「あまねー」
「じゃあ切ろうか?」
リカはフォークを握ると
「このまま食べたい!」と言った

そして、だいぶ大きくフォークですくうと、一口で口に入れた。
口の周りがクリームだらけだ
「美味しいー」

口の周りにクリームをたくさんつけて
満面の笑みだ。
アキラはまた、ポラを取った。

まるで小さな子供みたいだ、
信じられない位気が強かったり
ワンワン泣いたり
恥ずかしいがったり
母親みたいに料理を作ったり。
リカはどれも、裏切ってくる。
小さく、口に入れる想像をしたのに。

俺とアキラも、そのまま切らずに食べた

「ライト、口の周りクリームだらけ」
と、リカは笑った

「は?!リカなんて、顔中クリームじゃん」

「え?うそ?」
リカは洗面所に走った

「あいつ、自分がクリームだらけだと
思ってなかったのか?」

「リカだからな」
アキラのゆう通り、リカだからなんだ
天然とゆうか、気取ってないとゆうか
まあ、とにかく、そんな小さな仕草が
たまらなく可愛い。

リカが戻って来ると

アキラは
「リカ、後ろ向いて」と
リカの首にネックレスを付けた。
「誕生日プレゼント」
「え?」
アキラは自分の胸元を見せた
「お揃いで買ったんだ」
「はい、これ、箱ね」

「ティファニー?こんな高いもの」
リカは箱をよく見ていた

「あとこれ」
「プラダ?」
「うん、財布、リカ財布壊れかけてただろ?」
「え?うん」
「開けてみて」
「うん、わあ、可愛いこんなの初めて
高いんでしょ?」

「まあ、ピンキリだよ。
俺も、ライトもプラダなんだ」

俺は知ってる。アキラがあげた
配布はプラダの中でも、ダントツ高い
リカは全く幾らか分からないだろうな

「服も、買ってもらって。
プレゼントまで、もうしわけないな」

「いいの、ロールキャベツ
美味しかった、お金に変えられない
ライトも、俺もあの、ロールキャベツ
で、幸せな気持ちになったもの」

「たかが、ロールキャベツじゃない」

「母の味を知らない俺達に取っては
最高の贈り物だよ。な、ライト」

「うん、プラダより、ロールキャベツだよ」

リカは古い財布をだすと。
新しい財布に入れ替えた。
Suicaと、ポイントカード、銀行のカード、そして、二千円と小銭

俺達は育児放棄してる親父に
カードを渡されている。
無駄に金持ちの親父は幾ら使っても
文句は言わない。
だから、金銭感覚は、多分おかしい

二千円か、と俺は思った。
今月分なのかな?

「ピザ頼もう」
アキラが言うと
リカはなんだか、ウキウキしだした
「私、私ね、ピザ頼んだ事ないの」
「え?本当、じゃあ、リカどれがいい?」
「わかんないなー、だけど、チーズが好きだからチーズ一杯の!」
リカは、なんでも初めてだ、
初めての瞬間は見てるこっちが嬉しくなる。

リカの両親はこんなリカをずっとみていたかったんだろうなと
思ったら、感慨深いものがあり
俺は泣いた。
「ライト、なんで、泣いてんだよ」
「だってさ」
俺はライトがなんで泣いてるのかは
分かった、
俺も、ウルっと来たのを我慢したから
初めての事、リカの嬉しいそうな顔
尽くしたいと思わなくても、
自然と、尽くしてしまうよ。

リカは、初めてのピザを食べて、
いちいち、
「美味しい」
「嬉しい」
「チーズいっぱい」
「嬉しい」と、連呼した。

俺は
「なあ、映画でも見ようよ。
いい映画と、ホラーなんてどう?」
アキラは
「いいね!リカなんの映画好き?」
と聞いた、すると、
「古い映画なんだけど、
ギルバートグレープ。」

俺とアキラは目を合わせた
ギルバートグレープは
映画に出て来る、ジョニーディップの
名前、
弟はディカプリオで自閉症
父は家を出て、複雑な家庭の話し
だけど、ギルバート役のジョニーディップはかっこいい男で、
寡黙だけど、家族思いで、
だけど、自由じゃなかった。
俺達は、親に放置され
だけど、ギルバートみたいに
かっこよく生きたかった。

リカが
「この映画のギルバートの気持ちに
共感するの、だから好きなんだ」

俺は
「知ってる、アキラも俺も、その映画、そして好きな映画だよ」

「本当?」
俺達はギルバートグレープを見た
何度も見た映画だ、
俺達3人には共通点がある。
家庭の事情を理由にしたくない
負けたくない。
同じ映画が好きな俺達は、
お互いの気持ちが通じたきがした。
「ホラー見ようよ」
「そうだな」
「私ホラーあまり見た事ないな
怖いかな?」
「どうかなー?」

リカはソファの上に小さく膝を抱え座っている。
怖い雰囲気に、なると両手で顔を隠して、指の間から見ている。
その姿が可愛くて
俺は、リカばかり見ていた
アキラも同じだった
「はあー疲れたよ、ホラー」
俺はなんか、癒された。
リカのリアクションが新鮮で。
「ちょっと、私このままじゃ、変な夢見ちゃう、笑える映画最後に見よう」

「そうだな」
映画を見出した。
俺と、アキラは爆笑してた。
リカも笑ってたのに。
リカの笑い声がしなくなった。
「ライト、リカ寝た」
「本当だ、あの、爆笑の中よく寝れるな」
「うん、リカ今日薬どの位飲んだかな?」
「ゴミがないから飲んでないんじゃ?」
「いや、薬のゴミは、忘れないかぎり
ポーチにもどすんだよ。
多分どの位飲んだかわかるように」
そう、アキラは言うと
「ごめん、リカ」と
リカのカバンを開けた。
薬の殻を出した。
「8錠だ、飲み過ぎだ、そりゃ寝ちゃうよ、明日記憶飛び飛びだろうな」

「そんな強い薬なのか?」
「依存性が強いんだよ」

「俺達といて、いつ不安に、なったんだろ?何が不安なのかな?」

俺は
「感情剥き出しのままのリカでも
いいのに」と言った
アキラは
「薬飲まないと、どうなるのかな?」
そういいながら、リカをベッドに運んだ。