高校から次第に遠ざかってきて、
1人家に向かって夕暮れに歩み出していた、
私。その時に、
全速力で走る音と共に、
思いっきり私の肩に重いものが乗っきってきた。

「みーどーりぃー!!!!!」
と、元気な声量で
走ってきたのか、私の背中に思いっきりダイブしてきた。
「う''」

と、私はいきなりの事から少し転けそうになったが、よろめいて体制を立て直す。
「も〜今日は一緒に帰る〜って約束してたじゃんか〜(ムゥッ)」

え、待ってそんな約束してたっけ、え?あれ
「え、あぁ、ごめんごめん忘れてた」
いや本当にそんな約束したっけな
いやこれはまた、華乃の思い込みか、

あ、そうだ
この私に思いっきり乗っかってきた、
女の子の名前は【紗原 華乃】
私と同じ明桜高校に通う、同じ高校3年生だ。

そして私も同じく、
明桜高校の3年生。
【潮田 深鳥】栽培委員部長である。

「ねーねー深鳥ぃ〜」
「はいはい、なに?どーしたの?」

「''ここだけ''の話なんだけどね、」





「うん。」