－－－－－－－－－－夕方:部活終わり－－－




部活終わり。

すっかり暗くなり始めた、夕焼けが目にしみる。
ここ、【明桜高校】では栽培委員という委員会が季節によって、校内の花を季節の花に変えたり、草取りを定期的にしたり、
学校の花瓶の花を、花が枯れる前に入れ替えたりと、
校風が豊かで綺麗で学食も美味しい、制服も可愛いと有名な高校だ。

今説明したように、
この高校には栽培委員がある。
私はその栽培委員の委員長だ。

栽培委員も、
たまにサボる人も居る。

だが、私にはあまり関係無い、
何故かと言うと私は、植物が小さい頃から好きだった。
家の庭は、季節ごとの色とりどりの花が植えられていたし、
私のお父さんの仕事が花屋と言う事から、
植物が身近にある存在だった。

あ、でも家がその花屋だから、
花の掃除をするのは少し苦手。

花弁や、ほこり、砂などなど、
もうなんか途中から無限湧きのようになって、面倒くさくなってしまうしね、



《下校時刻になりました。
まだ校舎に残ってる人は居ませんか？
寄り道をせずに、真っ直ぐ家に帰りましょう》



「あ、そろそろ帰らなきゃ」

そう私は1人委員会の部屋で、
最後に出した肥料や、棚に並べてある苗木などを整理し終わった後
机に置いてあった、スクールバッグと
黒いバッグを肩にかるってから

教室の外に出て、
右手に持っていた鍵でドアを閉めてから走り出した。