あの日から、嶺奈は立花良平という彼のことが、気になり始めていた。 別に惚れたわけではない。 あの夜、彼は本当に手を出してはこなかった。 そんなにも、私には魅力がないのか。 だから、捨てられたのか。 そんな、くだらない事ばかり考えてしまう。 メモ用紙に書かれていた連絡先は登録した。 けれど、自分から連絡するのは、なんだか負けを認めたような気がして、最初の一歩が踏み出せないでいた。 もう一度だけ会って、後は忘れよう。 長考し、嶺奈は短いメッセージを送った。