教室に入り席に座っていると友達のいち子がやって来た
「おはよー」
「おはよう、玲夏」
いち子は何回か同じクラスになったこともあって仲良しだ
とても明るくてお話上手
友達もたくさんいる
「あ〜あ」
「どうしたの?朝からため息(笑)」
「校門で蓮見先輩に注意されちゃったー、もう朝からブルー……」
「えっ!直月先輩に?」
「うん……あっ、玲夏は弓道部の先輩だったよね」
「そうだよ」
野いちご学園の弓道部は中等部からあって玲夏と直月は弓道部なのだ
だから学校では直月くんじゃなくて、直月先輩と呼ばなくてはならない
机にコロンとピアスが置かれた
「昨日遊びに行った時につけてて外すの忘れてたー」
「それは注意されるよ〜(笑)ピアスは校則違反だもん」
「月曜日はつい忘れちゃうよね(笑)」
高等部に入る時にアクセサリーは禁止ってわかってるのに開けなきゃいいのに……
まあ、これは私の心の中に閉まっておこう
「あ〜暑っ」
ネクタイを緩め、1番上のボタンを外すいち子
「今日は暑いわ…ねっ!」
「うん」
確かに4月にしては気温が高い
そういえば直月くんが雨が降るって言ってたから蒸し暑いのかな
自分の席から外を眺めた
ガタンと前の椅子がひかれた
玲夏の前の人物は入学式からまだ1度も学園に来ていなかったのだ
前を見ると男子生徒がストンと座った
周りの女子から
高瀬くんだ
かっこいい
同じ学園だったんだ
など声が聞こえる
「おはよ」
話しかけられた
「あっ、おはよう」
どうやら有名人らしくて……



