直月くんのひとりごと……
野いちご学園高等部
2年B組蓮見直月は毎朝自分の前の部屋を
コンコンコン!とノックするところから1日が始まる
その部屋には諸々の事情があって
春から同じ高等部になった高橋玲夏がいる
玲夏とは幼なじみで1学年年下だが
母親同士が仲が良くいつも一緒に遊んでいた
僕は風紀委員で当番の日は少し朝早く学校に行かなければならない
校門にいると自転車を押して門にはいってくる玲夏を見つけた
全く……
玲夏は高等部のネクタイが上手に結べないのだ
急いで玲夏を捕まえてネクタイを締めてあげる
「直月先輩!」
昼休みに玲夏が教室にやってきた
教室を出ると1人の男が立っている
あ……朝の奴か
何で玲夏と来てんだ?
朝、取り上げたアクセサリーを返すと2人で教室に戻っていく
「高橋さん」
自然に呼び止めていた
玲夏が小走りにやってくるが、何て言えば……
雨が降り出したからと一緒に帰る約束をした
そして2人の姿が見えなくなるまで後ろ姿を見ていた
高校総体の2日目
あまり目にしたくないものを見た
玲夏がこの前の男と店に入っていくところだった
玲夏が帰ってきても同じクラスの子とご飯を食べに行ったとしか言わなかった
仕方ない、見かけたと言っても玲夏の言うことを信じるしかない
1年生がオリエンテーションに出かけた日
部活に来ているはずの玲夏がいない
女子部員に玲夏は?と聞く訳にもいかずそのまま部活を続けた
家に帰って理由を聞くと友達が怪我して病院に連れて行ったと言っていた
優しい玲夏だ
すると次の日も休んでいた
何故?



