会話もなく少し離れたテレビの音がする
「どうした?玲夏でも2日続けてのハンバーグは嫌か?」
「そんなことないよ、美月さんのハンバーグはいつも美味しい」
「元気がないからさー」
「うん……」
食べている途中で玲夏はお箸を置いた
「あのさ……」
「ん?」
「直月くんは紫織先輩と付き合うの?」
聞くなら美月さんがいない時だと思った
「中山?いや」
「ほんと?」
「うん、何でいきなり?」
「昨日デートしてたって噂になってる」
「あー、昨日メシ食ったのは間違いないけど……デートじゃないし、付き合う気はないしな」
「じ、じゃあ何で行ったの?」
直月くんもお箸を置いた
「誘われたから?」
「誘われたら誰とでも行くの?」
「落ち着けよ」
「だって、私だって前約束したじゃん」
「玲夏とも行くよ、ただ誰かに見られても」
「先輩なら見られてもいいんだ!ついでみたいに言わないで!」
玲夏は部屋に走って行った
参ったな……
中山とメシ行ったのが玲夏の耳まで入ってるとはな
コンコンコン!
「玲夏、入るぞ」
玲夏はベッドにうつ伏せになっていた
「機嫌直せよ」
玲夏は黙ったままだ
直月はゆっくり話し始めた
「総体の2日目な、中山のお母さんが近くまで送ってくれる事になって、その時に玲夏をそこの店で見た」
玲夏はゆっくりと起きた
「高瀬と一緒に入っていくのを見たんだ」
「あの日はいち子もいたよ、2人で行ったんじゃないし」
「そっか……それを見てたら中山に今度行こうと誘われて、お母さんがいる手前断ることができなかったんだ」
「そう……だったんだね」
心が少し軽くなった
「機嫌直った?」



