席についたときにごめんなと小さな声で謝ってくれたけど
頭を横に振ることしかできなかった
帷くんは前ほど話しかけてこなくなったけど
他の友達と楽しそうにしているし、何となく日常が戻ってきた感じだった
部活の方では直月くんだけインターハイ出場を決めていた
3年生は引退となる
次の部長は直月くんと紫織先輩だと皆が噂していたが、男子は直月くんは副部長になっていた
3年生の引き継ぎが終わり家に帰ると直月くんに玲夏はせまった
「ど、どうして直月くんが副部長!?」
玲夏にせまられて直月は少し後ろにのけ反る
「僕が断ったんだよ」
「何でよ!」
「特進は7時間授業があるし、風紀委員も3年生が受験近くなって当番も増えるから僕には無理と思った」
「で、でも紫織先輩も特進……」
「女子の事は全く知らないよ、自分ができると思ったからじゃないかなー」
ふーんと玲夏はソファに座った
直月くんが女子の方は知らないと言ったのが玲夏を安心させた
「あっ、母さん、明日夕食要らない」
「わかった、玲夏、何が食べたい?」
「ハンバーグ!」
「ぷっ、即答だな(笑)」
「だって当たり前じゃん」
「僕のいない時にハンバーグかよ」
「だって食べたいものって言ったら私はハンバーグだもん、イクラはご褒美の時でいいしね(笑)」
次の日美月さんと2人でハンバーグを食べた
「ん〜、美味し!美月さんのハンバーグ、昔から好きだな」
「ありがと、いつも玲夏は料理褒めてくれるから好きよ(笑)」
「直月くんて褒めないね(笑)」
「そうねぇ……でも意外と家で食べるのが好きみたいだけど、今日は珍しいわよね」
「そうだね、誰と行ったんだろ、部活の人か、クラスの人か……私直月くんと仲良い人はあんまり知らないや」
「学年違ったらそれは仕方ないわよ」
ふむ……ホントに
でもそれはお互い様だよね
「あっ、明日さ、もしかして出かけることになったら明日もハンバーグでいい?」
「もちろん!」
美月さんはたくさんのハンバーグを作って冷凍していた
直月くんが今日食べれなかったからかな〜



