「足を痛めたよね」
「平気だって言っただろ、それにしてもウブ過ぎない?(笑)前も思ったけどさ」
それは多分バスの中のことだよね
「びっくりしただけだよ」
「男に免疫ないの?」
「……そんなのわかんないけど、幼なじみはいるよ」
いち子にも話してなかったのについ帷くんに話してしまった
「へぇー」
間違いないではないし直月くんとは手とかはよく繋いでたし……
「幼なじみってさぁ……蓮見先輩?」
え?内緒にしなきゃいけないのに
どうしよう
「な、直月先輩は部活の先輩だよ」
思わず目をそらせてしまった
「ふーん」
最初に教室に案内してもらった時に何か睨まれた気がしたんだよな
わざわざ後で呼んだのも気になったし
俺の勘は外れたか……
「なぁ、学校近くに整形外科ってある?」
「ある」
「帰りに連れて行ってよ」
「あ、わかった」
それからはいち子に呼ばれて学校に戻るまで帷くんと話すことはなかった
学校についたのは3時過ぎ
部活は4時からだけど間に合わなそうだから1年生のグループLINEに休むと伝えてもらって帷くんを整形外科まで歩いて案内する
「疲れたな〜、ほんとに遠足だったな」
「そうだね、それより痛む?」
「少しな」
「どうしよう、仕事とかもあるよね」
「あるけど……まあそれはマネージャーと相談かな」
しばらく歩いているとピタっと歩くのをやめた
「どうしたの?」
「疲れた」
「えっと……荷物持とうか?」
帷くんの荷物を降ろそうと手を伸ばした
ぎゅっ
え?
「荷物はいいから俺を支えてよ(笑)」
「む、無理」
また、抱きつかれてるよー



