学年が違うと知らない人もたくさんいる訳で、紫織先輩以外にも私の知らない女子生徒がたくさんいる
あっ!
でも去年ママと直月くんの家にお邪魔していた時にそういえば言ってた!
風紀委員の間は彼女とか作らないって……
うん、確かそう!
よし、行こう
直月くんが行ってから10分が過ぎていた
1年生の最初の大きな行事
オリエンテーションという名の遠足だ
高瀬くんはご飯を食べに行ってから私の事をれいなちゃんかられーなちゃんと伸ばす呼び方をするようになった
向こうも名前で呼んでよと言うから帷くんと……
クラスの女子はほとんど帷くん呼びだから私が呼び方を変えても何も問題はない
帷くんとは同じ班になっていて、軽い山登りをして頂上でお弁当を食べて帰るという単純なイベント
山道にはたくさんの可愛い花が咲いていて見つけてはしゃがんで花の写真を撮っていく玲夏
「前のめりすぎだよ、れーなちゃん危ないよ」
いきなり帷くんに腕をつかまれ、スマホを落としそうになりつい振り払ってしまった
「あっ!」
帷くんがバランスを崩して転がっていってしまった
「帷くん!大丈夫?」
幸い石とかはなくゴロゴロと3メートルくらい転がり同じ班の男子に手を伸ばして引っ張ってもらった
「ごめんね、帷くん……」
「いや、かっこ悪いな俺(笑)」
「ごめん、本当にごめんね」
「平気平気(笑)」
帷くんはそのまま男子とどんどん登って行った
足……痛めてる
軽くびっこをひいているのがわかった
お弁当を食べ終わり自由時間になったけど
帷くんは1人で携帯を見ていた
「帷くん」
玲夏はお菓子を渡した



