次の日の朝、直月は出る前にコンコンコン!とノックした
寝てるか……
行ってくるな、玲夏
「行ってきます」
玄関の音がして玲夏はダイニングに行った
起きていたのに、頑張ってって言おうと思ってたのに、なんか恥ずかしくて、部屋から出れなかった
「玲夏、おはよう」
「おはようございます」
「直月行ったわよ」
「あっ、玄関の音で起きて……」
「ご飯食べる?」
「いただきます」
「昨日、ソファで寝てたから直月に運んでもらったわよ」
「あっ、すみません……重いけど直月くん大丈夫だったかな」
苦笑いをした
「直月は細いけど女の子1人担げない事はないわよ……多分(笑)」
ご馳走様と食器を下げる
「玲夏、今日どうする?直月はああ言ってたけど、黙って行く?」
「やめときます……直月くんを困らせたくないし」
「そう、私、後1時間くらいしたら出るわね」
「行ってらっしゃい」
結局いち子に連絡を取り街へ遊びに出ていた
「はあ…」
「どうしたの?せっかく部活休みなのにさ、そこは喜ばないの?」
「うーん、休みより見に行きたかったからさー、3年生なんて最後の大会だし」
「玲夏は蓮見先輩目当てで部活に入ったんじゃないんだね」
「どういう事?」
「まあ、今なら蓮見先輩を見たかったのに〜とか言うはずなのに、3年生最後だからって部の全体の事言うじゃん?」
直月くんが見たいけど、そんなの言えないじゃん……
確かに直月くんが弓道してたから入部したのは間違いないけど、誰にも言えないしさ
「直月先輩も見たいよ、尊敬してるし」
部活では直月くんにとって私は1部員扱いだしな



