もしも雲がずっと青色だったならば、雨が降る前に気付くことはできないけれど、空が降っている間、ずっと晴れている時のように明るくて幸せな気持ちになるだろう。
 空は、大会で優勝した時のように輝きながら泣くのだろう。空は嬉し涙を沢山流すのだろう。
 もしも雲がずっと青色だったならば、暗くて悲しんでいるように見える雲を知ることはできないけれど、暗い雲につられて暗い気持ちになることはなくなるのだろう。
 暗い雲なんて世界に存在しないし、雲は青いということが当たり前になってしまうのだろう。
 やっぱり雲は青い方がいいのだろうか?