「自己紹介」


「……へ?」


「お前の番」


「……あ、あー!

私は、この春ここに入学してきた天海です!

天海 未優です!」


「「「?!!?」」」


その場にいたみんなが目をまん丸にして驚いていた。


え、どうしたんだろう。……みんな


「……よく、分かりませんが。今日から、よろしくお願いします!」


「天海様、なんでも言ってください」


「え!」


急に態度が、一変した。


「どうぞ、どうぞ!こちらへ、お座り下さい」


私は、赤い椅子で王様が座る椅子みたいな所に座った。


「あの!」


「どうなさいましたか?天海様」


「態度が…」


「すみませんm(_ _)m」



「あ、そうじゃなくって💦」



「なんで、態度がさっきと違うのかを聞いているんじゃないのか?」


「そういうことか」


私は、「うんうん」と頷いた。


「え、…だって……天海様は______」


「?」


「聖碧暴走族の……姫だから」


「!」



ようやく、思い出した。

私、本当は……


【聖碧高等学校】に通う予定だったけど、手違いで、【熱風族高校】に入学してしまったんだった。

すっかり、忘れていた。


何か、大事なことを忘れていた気がしたんだよ。


なんか、スッキリした!って、……そうじゃなぁい!

はぁ……手違いって、あっちゃいけないよ。

本当。