「公親、話は大体わかった。」

わ! 乾校長!

「うん、そういうわけだから、美由紀はここに住ませるよ」

「それはいいが、ちゃんと手続きはしなさい」

「住居変更はさせるよ」

「それだけじゃないだろう?」

「……わかったよ」

「美由紀ちゃん?」

「あ、はい!」

「ご実家の連絡先を教えてもらえるかな?」

「え」

「心配されるだろうからね、私から連絡しておくよ」

「え…あ、はい……ありがとうございます…?」

う、うちの両親に??

え? 公親くんのマンションに住むって言うの??

「美由紀、今すぐ俺にLINEで送って?」

「あ、は、はい!」

アプリを立ち上げ、公親くんに番号を送る。
すると公親くんは、すぐにコピーして校長に送ったようだ。

「…ああ、届いたよ。
……公親、お前ちゃんと責任取れるんだな?」

「……当たり前だろう?」

「そうか。
美由紀ちゃん、今度うちにも遊びに来なさい。猫アレルギーはない?」

あ! マンチカン!

「はいっ! ないです。
キティちゃんにお会いしたいです!」

「なんだ、もう知ってるのか。
いつでもおいで、待ってるから」