美由紀は今、俺のベッドで寝ている。
俺の家で唯一まともな家具のダブルベッドだ。

このベッドに俺以外の人間が寝るのは初めてのこと。

もっと言えば、この家に母親以外の女が入ったことはない。

「お前、ここに来た初めての女なんだぞー」

既に夢の中にいる美由紀に向かって呟く。

ここまで運んで、一気に酔いが回ったのか、俺も意識が朦朧としてきた。



ヤギボーで寝るか…




◇◇