「じゃあ、食べてみる?」

「え?」

「これ、買って帰ろう」

「あの…」

「夕飯、招待するよ。買い物に付き合ってもらったお礼に。
それに俺の漬け丼、信じてないみたいだし」

「えぇ!?
し、信じてますよ!?
すっごく美味しそうですっ!」

「なら、食べられるよね?」

「え、は、はい…?」

公親先生がにっこりと笑った。

嘘でしょ!?
一体どんな展開なの?
私が驚いている隙に、公親先生は、ツヤツヤとしたそのマグロの柵を購入し、レジ袋に入れてもらっていた。

「うちでいい?」

「へ?」

「いや、さすがに突然押しかけるのも悪いかと思って…」

「あ、はい…あの……お邪魔しても?」

「もちろん。なんにもないところだけど」



ひゃー
まさかのお宅訪問!!

…………いいの?