「……じゃあ週末、買い物に付き合ってくれる?」

「え?」

「なんでもいいんだろう? 」

「は、はい。
……あの、す、すみません……
こちらからお礼と言いながら申し訳ないのですが、お給料日前なので、そんなに高いものは…」

「え、いや、違う違う!
美由紀先生に買ってもらおうなんて思ってないよ。
そうじゃなくて、一緒に選んで欲しいものがあるんだ。」

「あ、なんだ…そうなんですね。」

「俺の言い方が悪かった。ごめん」

「いえっ!」

「もうすぐ、生まれるだろう?
美衣子の出産祝い、俺よくわからなくてさ。一緒に選んでくれないか?」

これは本当。
1人じゃ選べないと思ってたところなんだ。
彼女なら、お姉さんが居ると言っていたし、俺よりは知識があるだろう。

「なるほど……わかりました!
お手伝いさせてください!
姉に相談して、どんな物がいいか、聞いておきますね」

「頼むよ 」

よし!
これで会う約束が出来たぞ!!