「これ、なんなんですか?」

「あ」

早速気づいたのか。

「美由紀のこと、気に入ってるってわかってましたよ。
狙っているのも。
ラーメン屋で聞きたくてうずうずしてましたもんね?」

「……」

「昨日行ったんですか? 梅林。
ツーショット写真なんか上げちゃって」

「……いいだろ、別に…」

あの後、美由紀が

「ねぇ、二人の写真撮りたい」

とおねだりするものだから『思いのまま』をバックにツーショット写真を撮った。
もちろん自撮りだから、かなりくっついて。

淳之介が見たのは、俺のLINEのプロフィール背景。
そこに二人の写真を選択し、アイコンは『思いのまま』にした。

まさかこんなに速攻でつっこまれるなんてな。

ま、牽制が出来ていいのだが…

「一緒に住むことになったんだ、俺のマンションに」

「は?」

そこで俺は、昨日美由紀のアパートに起こったことを話した。

「いつの間にそんなに……
まあ、それは心配ですよね……
でも、俺たち教師なんですよ?
同棲って……バレたら…」

「いや、正々堂々とするよ。」

「どうやって?」

「……実は」






そう、それは昨日、梅林をそろそろ出ようかとした時の事だった。