余命3ヶ月の命と言われて 〜私が生きてた頃の世界〜



「冬弥って呼んだ?」

「うん、呼んだよ」

「やべー、嬉しい」

よかった!

まぁいつか呼ばせてやるって言ってたもんね

呼んでみたら案外恥ずかしくて照れた

「そろそろ戻るか」

「そうだね、佳穂と永谷くんが心配する」

そう言って冬弥くんは私を離すと

一歩前に出て、来ると後ろを向いて

左手を差し出してきた

「ほら、手、つないで教室戻ろうぜ?」

「うん!」

冬弥も願ったと思う

というか願わずにはいられなかった

この幸せがずっと続くといいなって思ってた