「冬弥って呼んだ?」 「うん、呼んだよ」 「やべー、嬉しい」 よかった! まぁいつか呼ばせてやるって言ってたもんね 呼んでみたら案外恥ずかしくて照れた 「そろそろ戻るか」 「そうだね、佳穂と永谷くんが心配する」 そう言って冬弥くんは私を離すと 一歩前に出て、来ると後ろを向いて 左手を差し出してきた 「ほら、手、つないで教室戻ろうぜ?」 「うん!」 冬弥も願ったと思う というか願わずにはいられなかった この幸せがずっと続くといいなって思ってた