余命3ヶ月の命と言われて 〜私が生きてた頃の世界〜



そして2時間目の休み時間

「体育だ!体育だ!ヤッター!」

(この声は佳穂と永谷くんです)

可愛いなぁ

「有咲……いくか?」

「うん!」

体操着が入った袋を持つと冬弥くんが手を繋いできた

「まだ、俺のもんじゃねえけど、見せつけてえ」

またそんな照れるようなこと言って

「いいよ!」

私は少し浮かれてたのかもしれない

冬弥くんと近づけてるって

でも……病気が私の身体に浸透してたなんて

私はまだ知らない