余命3ヶ月の命と言われて 〜私が生きてた頃の世界〜



「さっき有咲のお母さんとすれ違った

"私は風邪薬を買いに行ってくるから有咲を見ててくれ"って」

「そうなんだ」

有咲はフラフラの体で俺を家に入れてくれた

だけど有咲は倒れかけて俺が咄嗟に支えた

「あ〜有咲ベッドに運ぶぞ」

有咲が頷いたのを見て

有咲の部屋の障子を開けてベッドに運んだ

「よっ……有咲これ何度?」

「38°」

「たっか……寝とけ、ご飯のいい匂い」

「お母さんがさっきお粥さん炊いとくって」