でも、この風はただの夏風邪じゃなかったの

この時病院に行っとけばよかった

「有咲……して欲しいことあるか?」

「んー。手、繋いで頭撫でて欲しい」

「わかった、今日くらい甘えてくれ」

ガチャ

ん?

「あ、冬弥くん、看てくれてありがとう

風邪薬買ってきたよ。お粥さんはもうそろそろだろう

冬弥くんついでに昼ごはんでもどうだい?

学校での有咲の事聞かせてくれ」

「あ、ありがとうございます。有咲は丁度寝たところですね」

「そうか!起きた時でもいいか」

と、こんな会話をしていたのは有咲は知らない