余命3ヶ月の命と言われて 〜私が生きてた頃の世界〜



俺はダイニングキッチンのカウンターに腕を乗せておかずを覗く

「多くね?」

「お母さんのぶんだよ。いつも朝方に帰ってくるからその時にでも」

「なるほどな」

有咲は自分の分と俺の分をよそってくれた

美味しそう

思わずヨダレが出そうになった

「食べるか!」

「いただきます〜」

俺は有咲が作ってくれた親子丼を一口すくって食べる

「うんまっ!」

美味しいと伝えると有咲はホッとしたように

「良かった〜」