余命3ヶ月の命と言われて 〜私が生きてた頃の世界〜



「あら、有咲ちゃんーいらっしゃい」

「あはは、お邪魔してます」

「あら、冬弥もケーキ買ってきたの?

私も買ってきちゃったわー

一切れずつだけれど、どうしましょう」

「えっ、まじか!ケーキ食べ放題じゃん!」

そう言うと横からプッと笑いが聞こえた

「どれだけ甘いもの好きなの、冬弥可愛い」

有咲……。

俺の甘党は今に始まったことじゃない

何故か辛いのも苦いのも無理な俺は

甘いものばかり食べてきた

「なんだよ」

未だに笑ってる有咲の頭をコツンと突く