「ごちそうさまでした」


 食べ終わると、青峰くんはすぐに食器を片付けてくれた。


 見た目はクールで冷たいように見えるけど、本当は優しいんだね。


 私も自分の食器をキッチンに持っていくと、


「…ん」
 

 と、青峰くんに手を差し出された。


 …?


 その意味がわからなくて、何もできないでいると、


「食器」


 青峰くんにそう言われて、私は慌てて食器を渡す。


「後片付け、俺やるから。…先にお風呂入ってくれば」


「えっ、いいの?」


 まさか後片付けまでやってくれるなんて…!


「…ハンバーグ、美味しかったし」


 なんか逆に悪いな。


 でも、ここは青峰くんに甘えようかな。


「ありがとう、青峰くん!じゃあお風呂入ってくるね!」


 そう言うと、私はお風呂へと向かった。