「青峰くん、お菓子もってきたよ!」


 お菓子をたくさん詰めたカゴを待って、私の部屋の隣にある青峰くんの部屋のドアの前に立った。


 青峰くん、お菓子好きだといいんだけど…。


「…いらない」


 私の小さな希望は、青峰くんの言葉によってバッサリと切り捨てられた。


 うーん、お菓子もダメかぁ…。


「…わかった!ごめんね!」


 私はリビングへと階段を降りて向かった。


「くるみちゃん、どうだった?」


 青峰くんの女嫌いを1番気にしてる由紀子さんが心配そうな顔で聞いた。


「…やっぱダメでした!また次の作戦考えます!」


 青峰くん、なにか好きなものとかあるのかなぁ?


 どうにかして仲良くならなきゃ…!