「ここがくるみちゃんの部屋ね」
由紀子さんは2階の私の部屋に案内してくれた。
…ここが、私の新しい部屋。
なんかワクワクするっ!
「…うわ、隣かよ」
明らかに不服そうな声が聞こえてそちらに目を向けると、そこには眉間にしわをよせた青峰くんがいた。
「こら、翔!そんなこと言わないの!あなたのお姉さんになるんだから」
そう、青峰くんよりも私の方が誕生日が少し早いんだ。
だから私がお姉さんになる。
…でも、私が青峰くんのお姉さんなんて、本当に恐れ多い。
「…俺、そんなの望んでないし。ていうか、女子がいるなんて聞いてない」
そう言うと、青峰くんは自分の部屋に入ってガチャッとカギを閉めた。
女子がいるなんて、聞いてない…?
「本当にごめんね、くるみちゃん。翔、ちょっと女の子が苦手で…」
「あっ、そ、そうなんですね…」
女子が苦手…だから私がいることをこんなに嫌がってるんだ。
でも、これから同じ屋根の下に住むんだもん。
仲良くなれないはずがない!
「私、頑張ります!」
「…っ!?う、うん」
さっきの落ち込んだ雰囲気とは一転、なぜか元気になった私を見て、由紀子さんは少し目を見開いた。
よし、これから頑張らなきゃ!



