雷の日から約2日ほど経った。


「…ただいま」


 翔くんはあの時からの優しさや親しみやすさは続いているものの、なんか最近元気ない…というか、とても疲れているように見える。


 帰ってきた時の"ただいま"の声も暗かったし、帰ってきてお風呂入ってご飯食べたらすぐに自分の部屋に入ってしまう。


 私はキッチンにいる由紀子さんに声をかけた。


「あの…翔くん、最近どうしたんですか…?」


「あー…今翔バイトしててね。なんか忙しいみたい」


 へぇ…翔くん、バイトしてるんだ。


 知らなかったな。


「なんのバイトですか?」


「えーっとね、なんか仕事してるところを私たちに見られたくないからって言わないのよね」


「あっ、そうなんですね…」


 まぁ、確かに仕事姿を見られたくないのはわかるかも。


 私は由紀子さんにお礼を言って、自分の部屋に向かった。