「……貴女には、何の事だか。この状況も、何もかも。理解など出来ないでしょうね。俺は貴女を殺した世界線で、世界の中でも最難易度に入手できないアイテム。時を戻すという時戻りの剣を、どんな事をしてでも手に入れたんです」
「もしかして……殺されたはずの、私の時が戻ったのって」
「そう。俺の仕業です」
あの時の私を殺したはずの人は、私を救うために殺したと言った。
「でも……私は、貴方に殺されたわ……」
理解し難い経緯に、私は頭が酷く混乱していた。
「時戻りの剣には、発動条件があったんです。処刑台に立つ前の貴女の時を戻すためには、一度は殺すしかなかった。そして、一度使用すれば、もう……あれは、もうないんです。そういう、アイテムなんです。一度しか、使えない」
「私を……また、殺すの?」
今もなお震えている私の声は、恐怖からだと勘違いしているかもしれない。彼は整っている顔を、歪めたから。
「もしかして……殺されたはずの、私の時が戻ったのって」
「そう。俺の仕業です」
あの時の私を殺したはずの人は、私を救うために殺したと言った。
「でも……私は、貴方に殺されたわ……」
理解し難い経緯に、私は頭が酷く混乱していた。
「時戻りの剣には、発動条件があったんです。処刑台に立つ前の貴女の時を戻すためには、一度は殺すしかなかった。そして、一度使用すれば、もう……あれは、もうないんです。そういう、アイテムなんです。一度しか、使えない」
「私を……また、殺すの?」
今もなお震えている私の声は、恐怖からだと勘違いしているかもしれない。彼は整っている顔を、歪めたから。



