冷酷な処刑人に一目で恋をして、殺されたはずなのに何故か時戻りしたけど、どうしても彼にまた会いたいと願った私を待つ終幕。

 前世の記憶もあり、一度、時を戻した経験のある俺一人しか、知らない事のはずだ。

 乙女ゲームは、本日無事にハッピーエンドを迎えた。この先の主役の二人がどうなるかなんて、本来このエンディングでは脇役で終わったはずの俺に知る由もない。

 俺が自分を冷酷であるように見せているのは、セシル以外の人間の前だけだ。セシルは、その事実を一生知らなくても良い。

 面倒くさいことは、もう何も。

Fin