なんとなく窓の外に目を向けた私も、明日の結婚式に合わせて、ドレスを新調している。ユーウェインが私の部屋に居るのは、揃って出席する明日の打ち合わせという名目だ。普通、婚約者でも私室に通すことはない。
「……ねえ。セシル」
耳元で低い声で囁かれ、私は驚いた。いつの間にか、正面の椅子に座っていたはずのユーウェインが長椅子の隣に腰掛けていて、その距離は間近だったからだ。
「何……ユーウェイン。すごく……近いわ」
私は今までにない距離の婚約者に、顔に血が上っていくのを感じた。力の入り切らない手で胸を、押した。
「そろそろ。良いと、思いませんか」
「何が?」
「婚前交渉ですよ。一度、婚約者を替えた後で、俺に決まった後なので。別に初夜を待つまでもない」
するりと大きな手が、デイドレスの上から胸を撫でて私は目を見開いた。昼日中の明るい私の部屋で、彼はそういう事をしたいらしい。
「ダメよ……だって。子どもが出来たら……」
「……貴女は俺のものだ」
真剣な彼の言葉が、なんとなく違和感があるように思えて私は彼の胸に頬を寄せつつ言った。
「私は、ユーウェインの婚約者だわ……どこにも行かないわよ……」
胸に当てた耳から聞こえるのは、速い速度でユーウェインの心臓は鼓動の音を刻む。
あの時、確かに彼に殺されてしまったと思っていたけど……あれは他でもない私を救うためだったと思えば、仕方ないものだったとも。
リチャードとルイーゼ嬢は、明日愛を誓い合う。そして、これがきっと……私とユーウェインのハッピーエンド。
「……ねえ。セシル」
耳元で低い声で囁かれ、私は驚いた。いつの間にか、正面の椅子に座っていたはずのユーウェインが長椅子の隣に腰掛けていて、その距離は間近だったからだ。
「何……ユーウェイン。すごく……近いわ」
私は今までにない距離の婚約者に、顔に血が上っていくのを感じた。力の入り切らない手で胸を、押した。
「そろそろ。良いと、思いませんか」
「何が?」
「婚前交渉ですよ。一度、婚約者を替えた後で、俺に決まった後なので。別に初夜を待つまでもない」
するりと大きな手が、デイドレスの上から胸を撫でて私は目を見開いた。昼日中の明るい私の部屋で、彼はそういう事をしたいらしい。
「ダメよ……だって。子どもが出来たら……」
「……貴女は俺のものだ」
真剣な彼の言葉が、なんとなく違和感があるように思えて私は彼の胸に頬を寄せつつ言った。
「私は、ユーウェインの婚約者だわ……どこにも行かないわよ……」
胸に当てた耳から聞こえるのは、速い速度でユーウェインの心臓は鼓動の音を刻む。
あの時、確かに彼に殺されてしまったと思っていたけど……あれは他でもない私を救うためだったと思えば、仕方ないものだったとも。
リチャードとルイーゼ嬢は、明日愛を誓い合う。そして、これがきっと……私とユーウェインのハッピーエンド。



