今度は、逆に彼側が困惑しているようだった。私の言っている事が理解出来ずに、眉を顰めている。
「私は……信じられないことに。自分を殺しに来た貴方に、恋をしたの。だから、もう一度会うために、こうして調べていた。だから、時を戻して貰えて。今こうして、会えたのなら成功よ」
「俺は、貴女を殺したんですが……」
「ふふっ……そうね。苦しむこともなく、一瞬の出来事だったわ。自分が一度死んだなんて、今も思えないくらいよ。腕の良い処刑人に当たって、運が良かった」
肩を竦めて彼に言葉を返した私に、ユーウェインは理解できないと右手を頭に置いた。
「貴女が恋をしていたのは、リチャードでしょう? だから、彼からの婚約解消の申し出も断って……」
「いいえ。あれは、恋ではなかったわ。ただの、一度手に入れたと思ったものへ対する、下らない妄執よ。けど、貴方への思いは全く違った。殺されたというのに、もう一度会いたいと思うほどに」
「俺は……特別に訓練された王家の影で……表に出られるような身分では、ありません。きっと、後悔をしますよ」
「私は……信じられないことに。自分を殺しに来た貴方に、恋をしたの。だから、もう一度会うために、こうして調べていた。だから、時を戻して貰えて。今こうして、会えたのなら成功よ」
「俺は、貴女を殺したんですが……」
「ふふっ……そうね。苦しむこともなく、一瞬の出来事だったわ。自分が一度死んだなんて、今も思えないくらいよ。腕の良い処刑人に当たって、運が良かった」
肩を竦めて彼に言葉を返した私に、ユーウェインは理解できないと右手を頭に置いた。
「貴女が恋をしていたのは、リチャードでしょう? だから、彼からの婚約解消の申し出も断って……」
「いいえ。あれは、恋ではなかったわ。ただの、一度手に入れたと思ったものへ対する、下らない妄執よ。けど、貴方への思いは全く違った。殺されたというのに、もう一度会いたいと思うほどに」
「俺は……特別に訓練された王家の影で……表に出られるような身分では、ありません。きっと、後悔をしますよ」



