30分ほど遥華と話していると学校に着く。
遥華とは違うクラスだが、教室まで一緒に行く。フロアが学年で決まっているため、遥華から逃れられない。

3階まで上がり、教室に入るとまず扇風機と電気をつける。これが私の密かな楽しみでもある。なんてことない日常だと思う人もいるかもしれないが毎日続けていると楽しくなってくる。

そうしているうちに、遥華が教室の前にやって来る。
「やっほぉ〜〜!」
あーあ…騒がしいな…少しは静かにしなよ…
「やほやほ!」
私は自分の本心とは逆のことを言うことに慣れてしまったので、考えている事とは全く違うことを言えるようになった。こうなったのもあいつのせいだ。
そんなことを考えていると例の龍が友達の海と一緒に歩いてきた。