「…勝った」
「…マジか」
結果は一点差で私が一位で明人君が二位だった。
「明人君」
「ん?」
周りに人がいたので、私は明人君にだけ聞こえる小さな声で呟いた。
「好きだよ。明人君」
「俺も好きだ。梨奈」
「えっ?下の名前?」
「だって、俺だけ名字呼びっておかしいだろ」
「ふふ。そうだね」
「陽太にもお礼言わないとな」
「うん」