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「な、なんてことを……」
記憶が飛んでいる間、恥ずかしすぎるおねだりをしたらしい。
ラヴィス様に甘やかされた結果、私は悩む必要のないことでモヤモヤしていたのか。
「す、すみません。もう忘れてください。あの日は酔っていたんです」
「酔っていなくても、キスは好きだろ」
「そっ……れは、否定しません、けど」
なんだか羞恥が限界を超えて訳がわからなくなってきた。頭の中はとっくにキャパオーバーだ。
考えてみれば、甘噛みの求愛がなくなった頃から、キスの頻度は多くなった気がする。
私が無意識にねだっていたのを察してくれたのか?
こんな会話、誰にも聞かせられない。
あごをすくわれて視線が交わる。
「エスターが忘れろと言っても無駄だ。……お前がねだらずとも、したいからしている」
「キスの話ですか?」
「キス〝も〟だ。皆まで言わせる気か?」


