悪女のレッテルを貼られた追放令嬢ですが、最恐陛下の溺愛に捕まりました【2】


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「な、なんてことを……」


 記憶が飛んでいる間、恥ずかしすぎるおねだりをしたらしい。

 ラヴィス様に甘やかされた結果、私は悩む必要のないことでモヤモヤしていたのか。


「す、すみません。もう忘れてください。あの日は酔っていたんです」

「酔っていなくても、キスは好きだろ」

「そっ……れは、否定しません、けど」


 なんだか羞恥が限界を超えて訳がわからなくなってきた。頭の中はとっくにキャパオーバーだ。

 考えてみれば、甘噛みの求愛がなくなった頃から、キスの頻度は多くなった気がする。

 私が無意識にねだっていたのを察してくれたのか?

 こんな会話、誰にも聞かせられない。

 あごをすくわれて視線が交わる。


「エスターが忘れろと言っても無駄だ。……お前がねだらずとも、したいからしている」

「キスの話ですか?」

「キス〝も〟だ。皆まで言わせる気か?」