魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

「それは絶対嘘。夜明、鈴ちゃんに甘々だから、鈴ちゃんの頼みは断れないでしょ」


夜明の鈴ちゃんへの執着はやばいけど、それ以上に夜明は鈴ちゃんに甘すぎるから、泣いて頼まれたら断りきれないと思う。


それかもういっそ、物理的に白神を消す方向にもっていきそうで怖いな……。


「…………。それだけは聞いてやれない」


難しい顔で長考したあと、そう答えた夜明。


「ただ、ほかの願いならなんだってかなえてやるつもりだ」


「ちゃんと幸せにしてあげてね」


「当たり前だ」


夜明は適当なことは言わないから、信頼できる。


「俺たちで楽しい思い出いっぱい作ってあげようね」


今まで辛かったぶん、学園生活を謳歌させてあげたい。


本当に妹がひとり増えた気分だ。