魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

「ただ、結果的にあいつが牽制したおかげでほかの男が寄りつかなかったという事実もありますし……白神のプライドが無駄に高くてよかったかもしれませんね」


それは確かに、そうかもしれない。


とにかく、運がよかった……。


「夜明、奪われないように気をつけてね」


きっと鈴ちゃんが夜明の婚約者になったって知って、ますます執念を燃やしているだろうから……。


白神が金輪際夜明と鈴ちゃんに絡んでこなければいいけど……それは無理だろう。


さっきもガンガンに絡んできたし……夜明に返り討ちにされて、俺としてはスカッとしたけどね。


「鈴蘭が泣いて頼んでもあいつの元には返さない」


低い声でそう言った夜明に、苦笑いを返す。