魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

「ひとまずは、もう大丈夫だよって安心させてあげなきゃね。なんか、まだまだ不安でいっぱいって感じだし……」


鈴ちゃんは、きっと人に嫌われることを人一倍恐れてる。


夜明のことも、信じたいけど信じきれないって感じだったし、無理もない。


それに……。


「鈴ちゃんは、俺たちに記憶を見られたことも知らないもんね」


急に群がってきた俺たちに戸惑うのも当たり前だ。


普通の女の子だったら喜ぶだろうけど、鈴ちゃんにとっては恐怖以外の何物でもないかも。


「今は鈴蘭には絶対に言うな。あいつは言えば余計に気にする」


一応、前にもその件については約束した。


俺たちが鈴ちゃんの記憶を見たことは、鈴ちゃんには言わないって。


「まあ、あんな記憶勝手に見られたら嫌だろうね」