魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

妹みたいな……。獅堂さん、そんなふうに思ってくれてるなんて……。


嬉しくて、じーんと感動してしまう。


「妹ならもういるだろ」


ため息をついた冷然さんの発言に、首をかしげた。


「獅堂さん、妹がいるんですか?」


「うん。生意気だし、俺とはほとんど口利いてくれないけど」


そうなんだ……!


私も双子ではあるけれど妹がいるから、親近感を覚えた。


「今度鈴ちゃんにも紹介するね! 俺の妹、ノワールの1年だから」


えっ……獅堂さんの妹さんを……?


「あ、ありがとうございます……! 失礼のないように、気をつけます……!」


すごく嬉しい……同級生の女の子はほとんど星蘭としか話したことがないから……。