魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

もしかして、獅堂さんも噂を知っているのかも……。それとも、星蘭は人気者だから、ノワールでも有名だったりするのかな……?


ブランの級長の、婚約者だもんね……獅堂さんが知っているのも無理はない。


「この筆箱、リボンがついていて可愛くて……」


「そっか。お気に入りなんだね」


実は、星蘭がくれたっていうのも、嬉しかったんだ……。


笑顔で頷くと、獅堂さんは何やらまじまじと私を見てきた。


「……鈴ちゃん、ホント可愛いね」


えっ……!?︎


「……って、よ、夜明!?︎ ストップストップ! 今能力使おうとしただろ……」


「お前の節操のなさは知っているが、まさか俺の婚約者にまで色目を使うとはな……」


「ち、違うってば、妹みたいな可愛いさだからさ、ははは……」