魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

「こんなことでお礼なんていらないよ。俺たちが勝手についていくんだし」


獅堂さんはそう言って、何度目かの笑顔を見せてくれた。


「安心して。この学園で、俺たちに刃向かう奴なんていないから」


夜明さん、獅堂さん、冷然さん、司空さんについてきてもらい、ブランの棟に移動する。


今は休み時間だから、廊下を歩いている途中、ブラン生の視線を集めてしまっていた。


「え……!?︎ どうしてノワールのトップ4がここに……」


「黒闇神様まで……!?︎」


黒い制服が目立つというよりは……4人が有名人だから女の子が集まってきているように思えた。


あまりこの学園にも詳しくないから、皆さんがどういう扱いを受けているのかわからない。