魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

今朝の婚約のこともあって……星蘭に会うのが、怖い……。


そんなことは言っていられないので、すぐに立ち上がった。


「荷物を取ったらすぐにノワールに戻る。安心しろ」


私の気持ちを察したかのように、そう言ってくれる夜明さん。


「俺がついてる」


一緒についてきてくれるのか、夜明さんが私の肩を掴んだ。


夜明さんもついてきてくれるの……?


ブランの棟にはひとりで入ろうと思っていたし、夜明さんは中に入ったら目立つんじゃ……。


「私、荷物くらいひとりで取りに行けますよ……?」


「あんな場所にお前をひとりで行かせるなんて、俺が心配で無理だ」


夜明さんは、すごくストレートに言ってくれる人なんだと気付いた。


心配してくれる気持ちが嬉しくて、気恥ずかしくなる。