魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~


相当混乱しているのか、しがみつくように俺に抱きついている鈴蘭。


待て……待て待て待て待て。


俺のほうがパニックだ。


ていうか、いつもなら女に触れられるだけで鳥肌が止まらないのに……。


今は拒絶とは違う、動悸がする。


なんだこれ……。


心臓、痛いし……。


と、とにかく、早く離れないとやばい気がする。ポケットの虫をとっとと取って離れようと思い、手を入れた。


中には虫のような感触はなく、代わりに震えているスマホが入っていた。


「は? ……虫じゃないじゃん」


「え……?」


スマホを取って、鈴蘭に画面を見せる。


「……って、夜明さんからだ」


画面に表示された、【夜明】の文字。