魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

まあ3分の1の確率だから、珍しくもないか。


「……やる」


「で、でも……」


「こんなん持っててもいらないし」


普通なら、中身も確認せずに捨ててた。


俺が渡したキーホルーダーを、そっと受け取った鈴蘭。


「あ、ありがとうございます……!」


これでもかと嬉しそうに笑う鈴蘭に、思わず言葉を失った。


ハッと我に返って、慌てて視線を逸らす。


何を見惚れてるんだ、俺は……。


こいつのことは守るけど……こいつは夜明さんの婚約者だぞ。


不覚にも、可愛いとか……何思ってるんだ……。


「可愛いっ……」


俺がこいつに思ったことと同じ言葉を口にする鈴蘭に、びくりと肩が跳ねる。


こんなキーホルダーひとつで大はしゃぎして……やっすい笑顔。