魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

3人はもちろん、その総称にふさわしいほど強い。百虎に関しては気に入らないけど、あいつも獅堂家の跡取りにふさわしいほどの能力をもっているし、なんでもできる。


ただ……俺は、家が凄いだけ。凄いのは俺ではなく冷然家。


だから……この呼び方はただただ俺の神経を逆撫でしてくるだけだ。


バカにされているとしか思えない。


内心、両親同士が仲がいいという理由だけで俺が3人とつるんでいることが気に入らない奴は多いし、1年には俺に反感をもっている生徒が多い。


ずっとそんな扱いをされて育ってきた俺はひねくれ、みごとこんな根性悪に育ったというわけだ。


人に見られるのも嫌で、前髪で顔を隠しているし、俺のことを気持ち悪がってる奴も多い。


「もうちょっと近くで見てみたい」