魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~



「礼とかいい。ていうか、百虎にも何かあれば俺に聞けって言われてただろ。変に遠慮してんじゃねーよ」


「す、すみません……」


冷然さんには迷惑をかけないようにって思ったのに……転入早々怒らせてしまった……。


夜明さんの、大切なお友達なのに……。


「別に怒ってねーし……ああくそ、めんどくさ……」


冷然さんが、鬱陶しそうに頭をかいた。


やっぱり、一緒にいないほうがいい。きっと一緒にいればいるほど、私は冷然さんの気分を悪くさせてしまう。


「あ、あの、場所だけ教えていただければ、ひとりで……」


「あ? お前になんかあったら、怒られるのは俺なんだよ。さっさとついてこい」


強い口調でそう言った冷然さんに、びくりと肩が跳ねた。


「は、はいっ……」