「礼とかいい。ていうか、百虎にも何かあれば俺に聞けって言われてただろ。変に遠慮してんじゃねーよ」
「す、すみません……」
冷然さんには迷惑をかけないようにって思ったのに……転入早々怒らせてしまった……。
夜明さんの、大切なお友達なのに……。
「別に怒ってねーし……ああくそ、めんどくさ……」
冷然さんが、鬱陶しそうに頭をかいた。
やっぱり、一緒にいないほうがいい。きっと一緒にいればいるほど、私は冷然さんの気分を悪くさせてしまう。
「あ、あの、場所だけ教えていただければ、ひとりで……」
「あ? お前になんかあったら、怒られるのは俺なんだよ。さっさとついてこい」
強い口調でそう言った冷然さんに、びくりと肩が跳ねた。
「は、はいっ……」

