魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

突然背後から低い声が聞こえて、驚いて振り返った。


「何してんの」


視界に飛び込んできたのは、訝しげに私を見つめる冷然さん。


「あ、あの、次の移動教室の場所を……」


「俺に聞けばいいだろ」


た、確かに……。


だけど、私のなかで冷然さんに聞くという選択肢はなかった。


極力、冷然さんを頼ってはいけないと思っていたから。


「早く荷物持て。行くぞ」


そう言って、私に背を向けた冷然さん。


もしかして……一緒に行ってくれるつもりなのかな……?


冷然さんの行動に驚いたけど、困っていたからすごく助かる。


「あ、ありがとうございます……!」


私はお礼を言って、素直に甘えさせてもらうことにした。


科学の授業に必要なものを持って、冷然さんの後ろをついていく。