魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~


先生の声を遮るように、そう言ったのは冷然さんだった。


「お前が空いている席に移動しろ」


「は、はい……!」


冷然さんは隣に座っている男子生徒にそう命令して、その生徒はすぐに私が座るはずだった席に移動した。


い、いいのかな……?


「す、すみません……」


謝ってから、空いた席に座る。


冷然さん……どうして隣に指名してくれたんだろう……。


女性が嫌いなら、私の隣は嫌だったと思うのに……。


それによく見ると、冷然さんの周りは不自然なくらい男子生徒で固まっていた。


多分、意図的にそうしたんだと思う。


もしかして、夜明さんから言われているのかな……。


私がずっと不安がっていたから、夜明さんが冷然さんに頼んでくれたのかもしれない。