魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

「ああ。これからは、俺と同じ部屋で生活してもらう」


「えっ……?」


驚きのあまり、間抜けな顔になる。


夜明さんと、同じ部屋で生活って……え、ええ……!?︎


「今日の放課後、鈴蘭の家に行って両親には俺から説明する。引っ越しの準備も使用人に頼む」


「ま、待ってくださいっ……そんな、入寮って……」


「俺と住むのは嫌か?」


「い、嫌というわけではありません、ただ……」


むしろ、家から出られるというのは……私にとって最大の恐怖から解放されることで、願ってもない提案だった。


だけど……。


「迷惑じゃ、ありませんか……?」


婚約者だからって……そんな突然、夜明さんの部屋にお世話になるなんて……。