魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

「お前しかいらない」


即答してくれる夜明さんに、私の決心が揺らいだ。


一度は永遠の愛を誓ってくれたルイスさんは、私の前から去ってしまった。


そのことが、今でもトラウマのように残っている。


信じることは……怖い。だけど、夜明さんなら私の噂を知っても、信じてくれるんじゃないかと思った。


夜明さんの……手をとりたい。


私に愛をくれる夜明さんを……私も誰よりも愛したい。


「俺の婚約者になってくれるか……?」


私はゆっくりと、首を縦に振った。


夜明さんは表情を一変させ、これでもかというほど幸せそうに微笑んでくれた。


「俺は約束は必ず守る。鈴蘭……お前を幸せにすると誓う」


強く抱き寄せられ、再び涙が溢れだす。